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台風と火災保険

こんにちは!

SPOONの中込です。

台風19号で被災された方にお見舞い申し上げます。先月の台風15号と連続で被災された方も多くいらっしゃると思います。まずは、ご自身と家族の安全を確保し、建物や財産に被害が出ている場合は加入している保険会社にご連絡ください。

さて、今日のブログは『台風と火災保険』と題して、毎月のように襲ってくる台風に対し、どのような火災保険の入り方をすると有効な対策となるのかについて解説していきます。

賃貸の方と持ち家の方で保険の入り方は異なりますので、今回は持ち家の方の火災保険について考えていきたいと思います。賃貸の方はまた改めて解説機会を設けたいと思います。

持ち家、特に住宅ローン利用中の方であれば、お金を借りる際に金融機関から加入確認を受けているはずです。中には任意で家財の火災保険に加入していらっしゃる方もいるのではないでしょうか。

ということは、ほぼすべての住宅所有者は何らかの火災保険に加入しているはずです。

加入しているはずなのですが、意外と皆さん請求されることは少ないです。保険種類によっては「火災(落雷・破裂爆発含む)」のみしか保証されないタイプも存在しますが、最近の主流は総合保障タイプとなっています。特定の商品を進めるわけではありませんが、せっかく所有した持ち家ですので、総合タイプ(火災・台風・雪など)をお勧めしたいところです。

ところで総合タイプと言っても最近ではニーズの多様性から、商品ごとに加入タイプが分かれているものがほとんどです。中でも、今回の台風19号による被害の中で大きなものと言えば『浸水』ではないでしょうか。

実は浸水を保障するためには「水災」を保険に付けないと保障されません。しかし、水災の保障は保険会社によって様々ですが一般的に保険料が高いとされています。そのため、水災を保障しない『水災不担保』という加入方法を選択する方も非常に多いです。

水災不担保という言い方は保険業界特有のものかもしれませんので、分かりやすく言い換えると「洪水・大雨による床上浸水、土砂崩れで家に被害が出ても火災保険払いません。そのかわり保険の掛け金安くしますよ」という約束で火災保険に加入している状態のことです。

本ブログの読者の皆さんは、まずご自宅の火災保険証券を取り出していただき「水災」の項目に○が付いているかどうか確認してみてください。「水災」に×がついていたら水災不担保で加入している状態です。

「うちは川も近いし洪水怖いから水災に加入したい」もしそう思われたら保険会社によって途中から加入することも保険会社によっては可能ですので、コールセンター等に連絡し手続きをしていただければと思います。

「うちは川近くないけど入った方がいいのかどうかわからない…」

そう思われた方は、自治体のホームページを確認してください。ハザードマップが掲載されています。見つけ方が分からない場合は「〇〇市(←自分の住んでいる自治体)ハザードマップ」で検索していただくと出てきます。出てきたハザードマップには土砂災害や浸水についての危険度がわかりやすくエリア別に色分けされていますので、ご自宅が色付きのエリアにある場合、水災に加入することをお勧めします。

もっとも、昨今の台風は100年に一度クラスが毎年のように来ていますので色付きでないエリアにお住いの方でも一度水災について加入の検討をした方がよいかもしれません。

次に台風で大きな被害と言えば「風災」があります。

読んで字のごとく大風で瓦が飛んだり、ガラスが割れたり、外壁が傷ついてしまったりなど「風」を原因とした損害に対する保障です。

よくいただくご質問ですが、基本的に木造家屋の雨漏りは保険の対象になりません。経年劣化による雨漏りが対象にならないことはご存知だと思いますが、木造建築の場合、構造上の吹込みによる雨漏りは対象外です。しかし、大風が原因で屋根や外壁の一部が損傷した結果、雨漏りが起きてしまった場合は保障の対象となります。

さらに「風」の被害として一戸建ての場合、屋外の物置やカーポートなども火災保険の対象に含まれている場合がありますので、もしそういった建築物に今回の台風で被害があった場合は一度保険会社に確認をされるのがよろしいと思います。

来てほしくはない台風ですが、自宅を直撃し何らかの被害が発生した場合に備えることも火災保険加入の目的の一つです。火事だけが火災保険の出番ではありませんので、万一被害があった際にはご活用ください。

実際に火災保険を請求する手順は以下の順序です。

①保険会社へ連絡し、保険金請求書をもらう(ネットで出来る保険会社もあるようです)

②修理の見積もりを業者さんにもらう(風の場合ほぼ見積もりが必要となります)

③被害個所の写真を撮影し印刷(被害個所と建物全景が必要です)

④請求書に必要事項を記載し、見積もりと写真を同封して保険会社に郵送

⑤支払い可否について保険会社から連絡が来る。支払いの場合指定した振込先へ入金される。

参考になれば幸いです。業者さんからの見積もりですが、最近では保険金をあてにして高額な見積書を作成する悪質な業者も多数存在するようですので、信頼できる業者さんに依頼するようにしてください。

近年自然災害が多発していますので、一度ご自宅の火災保険をしっかり確認されることを強くお勧めします。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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