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確定申告って何?

こんにちは!
SPOONの中込です。

いよいよ今年も残すところわずかとなりました。
弊社では27日まで営業し、年始は6日からの仕事始めとなります。長めのお正月休みですので遊ぶ計画もたくさん立てていますが、その分今は業務に追われる毎日です。きっとあっという間に年度末へと時間が経って行くのだと思います。毎年同じことを言っていますが、一年は早いですね…。

さて、今日のブログは『確定申告って何?』と題して、すぐにやってくる年度末の恒例行事、確定申告についてです。サラリーマンの方であればなじみの薄い確定申告だと思いますが、実はサラリーマンであってもやらなければならない方もいたりしますので、ケースに分けて解説していきます。

確定申告は大きく3つに分かれる

①個人の所得に関する申告(1月1日から12月31日までの所得)
②法人の所得に関する申告(原則定款で定められた事業年度。多くが3月決算)
③消費税課税事業者の申告

一般的に確定申告と世間で言われているのは①の個人所得の申告にあたるかと思います。
毎年、2月16日から3月15日までの1カ月間が申告時期となりますので、この期間はテレビ等でも盛んに報道されますので、ご存知の方も多いのではないでしょうか?
確定申告が必要な方は自営業の方のみと思っている方も多くいると思いますが、実はサラリーマンの方でも以下に当てはまる方々は確定申告が必要です。

・給与の収入金額が2,000万円を超える
・給与を1か所から受けていて給与所得や退職所得以外の各種の所得金額の合計額が20万円を超える
・2か所以上から給与の支払を受けている人で、主たる給与以外の給与の収入金額と給与所得及び退職所得以外の所得の金額の合計額が20万円を超える人
(注) 給与の収入金額の合計額から、雑損控除、医療費控除、寄附金控除、基礎控除以外の各所得控除の合計額を差し引いた金額が150万円以下で、給与所得及び退職所得以外の所得の金額の合計額が20万円以下の人は、申告の必要はありません。
・同族会社の役員などで、その同族会社から貸付金の利子や資産の賃貸料などを受け取っている人
・災害減免法により源泉徴収の猶予などを受けている人
・源泉徴収義務のない者から給与等の支払を受けている人
・退職所得について正規の方法で税額を計算した場合に、その税額が源泉徴収された金額よりも多くなる人
(国税庁HPより抜粋https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1900.htm)

給与2000万円以上という方は少ないかもしれませんが、ダブルワーク・トリプルワークをされている方は結構多いのではないでしょうか? 本業のお給料以外に例えばアルバイトなどで年間20万円以上稼いでいる場合は確定申告の対象です。

また上記のリストには入っていませんが、最近話題の仮想通貨取引は雑所得となるため、こちらも確定申告が必要です。仮想通貨の無申告は当局も厳しくチェックしていますので、心配な方は最寄りの税務署または税理士さんにご相談されることをお勧めします。

確定申告は税金を納めることばかりではない

還付つまり払いすぎた税金が戻ってくることがあるのも確定申告の大切な役割です。
有名なものだと医療費控除・ふるさと納税も含めた寄付金控除などがあげられます。ただし、ふるさと納税は2015年4月1日より「ふるさと納税ワンストップ特例制度」というものが導入されましたので、先のリストで上げた確定申告が必要な方に該当しない場合で、5団体以内の寄付であれば確定申告の必要はありません。

ちなみに、控除の中でも我々納税者に大きなメリットとなる「住宅ローン控除」ですが、家を建てて住み始めた年の最初の1年分は確定申告が必要です。サラリーマンの方であれば翌年からは年末調整で控除を受けることが可能となります。意外と、初年度のみは確定申告しないとダメということをご存じない方もいらっしゃるので注意してください。

肝心の確定申告のやり方ですが、現在はネットからでも申告書の作成が可能です。さらに、e-Taxを利用すれば電子申告も可能となっています。しかし、継続的に確定申告をする必要のなさそうな方は導入コストのかかるe-Taxよりも、申告書を国税庁HPから作成し、印刷したものを管轄する税務署へ郵送する方法がもっとも手間のかからない方法と言えるかもしれません。

今回のブログでは確定申告についてざっくりと解説をしてまいりました。
元々は昭和22年4月に始まった申告制度ですが、自分で稼いだ金額はいくらか?稼ぐために使った金額はいくらだったか?その結果、儲け(所得)がいくらであったか?また、その所得に対していくらの税金を納めるのかを自分で申告させることで、それまで不公平感の強かった納税制度は徐々に変わっていくことになりました。

今後、副業の解禁や仮想通貨に代表される新しい投資、フリーランスとしての新しい働き方など、サラリーマンであっても確定申告が必要になる方が増える時代がやってくることが予想されます。
経理や帳簿付け、申告書の作成など難しそうなイメージを持たれる方も多いと思いますが、現代ではクラウド会計ソフトの登場で昔に比べると日常の会計処理は格段に楽になりました。
「サラリーマンだから自分は関係ない」とは思わずに、知識の一つとして、ざっくりと確定申告とはどういった物かをこの記事を通して知っておいていただければ幸いです。

本年も当ブログをお読みいただきありがとうございました。
よいお年をお迎えください。

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