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景気動向指数とは何か?

こんにちは!

SPOONの中込です。

 

8月に入りましたが暑い日が続いていますね。アウトドア大好きな私ですが、さすがにこの暑さにはインドアを選んでしまいます(笑)

 

さて、今日のブログでは『景気動向指数とは何か?』と題して、簡単に解説していきたいと思います。たまにニュースなどでも耳にする言葉ですが、この指数はいったい何で、どのような条件を元にして計測されているのか…?経済にはどのような影響があるのか…?

それでは行ってみましょう!

簡単に説明すると、日本の製造・生産・出荷・販売・雇用などの景気に敏感で経済に重大な影響を及ぼす各種数値を測定し、「今の景気はこんな感じです」と数値で表すのが景気動向指数というものになります。内閣府から毎月の速報が発表されますので、先月に比べ今月の数値に大きな変化があったりすると、ニュースで大きく報道されるわけです。

(内閣府HP(https://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/di/preliminary1.pdf)より加工して一部を抜粋)

こちらのグラフは景気動向指数の一つである、一致指数をグラフ化したものです。一致指数の他に先行指数、遅行指数があり、それぞれ実際の景気に先んじて上下動し、景気の先行きを予想する目安となるものを先行指数(新規求人数など)。景気とほぼ同じタイミングで変化すると考えられる一致指数(有効求人倍率など)。実際の景気の後を追って上下動し、景気の転換点を後から確認する目安となるものを遅行指数(法人税収入など)と言います。

上記グラフの変動を見ていくと、その時経済に影響を与えるニュースがあったことがわかります。例えば2008年の大きな下落はリーマンショック。2013年の上昇はアベノミクスの開始。2014年の小規模な下落は消費税が8%に。といったように、世の中の景気動向を指数として読み取ることが出来るのです。景気動向指数にはそれぞれ景気の局面判断や転換点判定に有効なディフュージョンインデックス(DI)と、景気変動の大きさやテンポなどの量感を把握できるコンポジットインデックス(CI)があり、それぞれについて先行・一致・遅行の各指数があります。日本では2008 年4 月速報よりDI 中心から、CI 中心に公表されるようになりました。ちなみに先ほどのグラフはCIの一致指数です。

 

先月2019年5月の景気動向指数が『下げ止まり』に修正されたと報道がありました。『悪化』と当初発表していたものが、下げ止まりに修正されたことにより、景気後退局面を脱したとする意見もありますが、個人的には米中の貿易摩擦問題が解決に向かわない限り、楽観視は出来ないと考えます。

 

景気動向指数は市場に影響を与える重要なファクターです。日本だけでなく主要国の指数発表の際には為替・株価が大きく変動することが多々あります。

現在の景気に左右される資産を皆さんもお持ちでしょうから、発表された指数に対して一喜一憂してしまうのはとてもよくわかります。しかし、大切なことは指数に従って投資判断を下すのではなく、いいと思ったものを長く持ち続けることだと考えます。為替や株価は水物です。明日、1米ドル・1ユーロ・1豪ドルが日本円に対していくらになっているかは誰にもわからないのです。

指数は『現在』を知るための大切な指標ではありますが、参考程度にとどめてどっしり構えた無理のない金額での長期投資をおススメいたします。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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*本記事は投資・運用初心者の方へ向けて書いています。各種金融商品を購入される際は、目論見書や重要事項説明書をよくお読みいただき、ご理解したうえで始めてください。また、弊社では個別銘柄の推奨はしておりません。