BLOG ブログ

円高・円安とは何なのか?

こんにちは!

SPOONの中込です。

新年号が「令和」に決まりました。新しい時代が来月からスタートするわけですが、弊社でも新しい試みとして、ブログを始めることになりました。今回は第一回目の記事ということで「円高・円安とは何なのか?」について解説していこうと思います。

よくテレビのニュースなどで「1ドル○○円。昨日に比べ○○円の円高です」などと報道されているので、聞いたことのある方も多いのではないでしょうか。

世界の通貨は外国為替市場で取引されているため、日本の円が米ドルに対して今いくらかというのは常に変わります。ちなみにこの記事を書いている2019年4月4日19:45(日本時間)はいわゆる欧州時間と言い、ヨーロッパでの取引が活発になる時間で、1ドル111.39円くらいです。

市場で取引されるものですから、プロでも為替相場の予想は難しいです。もし、為替相場を完全に当てることが出来たら世界一の大金持ちになれることでしょう。

では、なぜ為替相場を完全に当てることが出来るだけでお金が増えていくのかというと仕組みはとても簡単です。現在の為替レートを例に挙げてご説明します。


為替相場を完璧に当てることが出来たら…?

所持金111万円で取引をスタートしたとします。

取引①

1ドル111円の時1万ドル分を円から米ドルに変える。

111円×1万=111万円が必要になります。

この時点の所持金は次の通りです。

日本円=0円

米ドル=1万ドル

取引②

次に為替市場が1ドル120円の時に先ほどの1万米ドルをすべて円に変えます。

1万米ドル×120円=120万円

この時点での所持金は次の通りです。

日本円=120万円

米ドル=0ドル

取引①を行うことによって9万円増えました。

取引③

為替相場が1ドル80円になりました。手持ちの120万円をすべて米ドルに変えます。

120万円÷80円=15,000米ドル

この時点での所持金は次の通りです。

日本円=0円

米ドル=15,000ドル

取引④

為替相場が1ドル100円になりました。手持ちの15,000ドルをすべて円に変えます。

15,000ドル×100円=150万円

この時点での所持金は次の通りです。

日本円=150万円

米ドル=0ドル

取引①の時、最初の所持金は111万円

取引④終了時の所持金は150万円


たった4回の取引で約40万円儲けることが出来ました。このように為替相場を完璧に当てることが出来ればあっという間に大金持ちというわけです。取引①から④はあくまで例ですので、このような急激な為替変動はなかなかありませんが、細かい変動をすべて当てることが出来るだけでも莫大な利益を上げることが出来ます。出来るのですが、現実的に不可能です。

では上記取引から円高・円安について解説していきましょう。

取引①から④の中で円安となったのは取引①から②の時。

反対に円高となったのは取引②から③の時ということになります。

しかし、①から②を見ると高くなっているのになぜ円安というのか?疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。円高・円安とは外国の通貨(ここでは米ドル)から見て、円の価値が高くなったか安くなったかということです。取引②から比べ取引③では、80円で1ドルと交換できるということは円高。取引①から比べ取引②では120円出さないと1ドルと交換できないということは円安となるわけです。

私たちの生活にも円高・円安は密接にかかわってきます。

一番わかりやすいのは海外旅行でしょうか。円高の時は海外旅行にお得に行くことが出来ます。少ない円で多くの米ドルに交換することが出来るためです。また、輸入製品の価格も安くなります。

反対に円安になると輸出が好調になります。例えば1台1万米ドルの車を1ドル100円の時輸出すると売り上げは100万円。これが同じ製品を1ドル120円の時に輸出すると売り上げ120万円となり同じ製品を販売したのにも関わらず受け取る金額は多くなります。

いかがだったでしょうか。

円高・円安とは私たちの生活にも密にかかわってくる重要な数値です。常に為替相場をチェックする必要はありませんが、大雑把に「今1ドル何円くらい」という認識を持つことは大切です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

SPOONに相談する!