債券とは何なのか?デフォルトの可能性は…
こんにちは!
SPOON中込です。
いよいよ今週末から10連休ですね。皆さんはお出かけの予定など立てているでしょうか?
気になる渋滞ですが、今年の連休は長いものですので、渋滞も分散するのではないかと言われているそうです。お出かけ予定のある方は、道が空いていても混んでいても安全運転で楽しい連休をお過ごしください。
さて、今回は「債券」について解説していきたいと思います。安全な投資先とよく言われますので、興味を持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。それでは行ってみましょう。
債券とは、国や地方自治体、企業などが多くの人から資金を効率的に借りるための手段です。つまり債券を購入するということは国や企業にお金を貸すということですね。
私たち個人も自動車や住宅など大きな買い物をする際に銀行等でローンを利用することもあると思います。
しかし企業の場合、日常的な備品消耗品程度であればもちろん借り入れなど起こさないでしょうが、新社屋建設や工場の新設、大規模新事業の立ち上げ等の莫大な金額が必要となる際、どこか一つの金融機関または個人からお金を借りるのは難しいケースが多いです。
そこで債券の登場となるわけです。例えば10億円のお金が必要な場合。一口10万円の債券を1万口発行することで、一人当たりの金額は小さくなるわけですから、お金が集めやすくなるという訳です。
もちろんお金を貸す側(債権購入者)はお金を貸しているわけですから、期日がくれば貸したお金の全額と約束された利息も支払われます。
さらに、債券は有価証券ですので、満期まで待たずに売買することもできます。
似たような仕組みに株がありますが、株と債券の大きな違いは「返す必要のないお金」と「返す必要のあるお金」という点です。株はそもそも株式会社から「うちの会社はこんなことをやっていて、将来こうなる予定です。なのでお金を出しませんか?」という要望を聞いて、お金を出します。株を買った人たち(株主)から集めたお金は返還する必要はありません。会社としては返済や利子の事を考えなくてもよいわけです。
しかし、債券は違います。借りているお金ですから返さないといけません。だからこそ、株に比べ安全な投資先と言われることが多いのです。
企業が発行する債券はこれまで述べたようなものですが、国の発行する国債というものも存在します。
一般的なのは個人向け国債というものがあります。銀行や証券会社で購入でき、第109回国債の変動10年では0.05%ほどの利率で運用できます。銀行預金よりは幾分マシといったところでしょうか。国が後ろ盾についているわけですから、安全性は非常に高いと言えます。
国債の話をするとよく「日本はデフォルトしますか?」と質問されることがあります。
デフォルトというのは期日にお金を返せなかったり、利息の支払いが出来なかったりすることを言うのですが、近年ではギリシャがデフォルト危機に陥ったことがありました。ニュースでも盛んに報道されていましたので、記憶にある方も多いと思います。
確かに日本は国債を多く発行しています。その額2019年度末で897兆円となる見通しだそうです…。想像もつかない金額ですね。
これだけ多いと、デフォルトするのではないか?という意見もありますが、
現状その可能性は低いといえます。
なぜなら日本国債は日本円で発行されている債券だからです。
つまり、もしもデフォルトになるとしたらその前に日本円を発行することでとりあえずその場はしのげます。もっともインフレや社会混乱は避けられませんが。
さらに、日本は官民合わせて金融資産や不動産資産、対外資産を多く保有しています。何より、貯金大好き日本国民ですので、家計資産の大半は現預金です。特に預金は銀行によって国債へ回されていますし、保険会社各社も国債を多く購入しています。
それでも不安だという方もいらっしゃるでしょう。もちろん絶対はありませんので、備えをするということは重要です。ご自身の資産を日本円や日本国債(預金)だけで保有することなく、積極的に外国の通貨もしくは債券に投資されるのが良いでしょう。
外国ならどこでもよいという訳ではありませんので、気になる方は是非ご相談ください。
これを機会に預金から社債。または外国債に目を向けてみてはいかがでしょうか?
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
*本ブログで紹介した債券以外に仕組みの複雑なものやハイリスクの債券も存在しますので、投資される際は目論見書をよく読み、ご理解された上で行ってください。