キャッシュレスとキャンペーン
こんにちは！
SPOONの中込です。
お盆休みはいかがだったでしょうか？ 私もさすがに9連休というわけにはいきませんでしたが、ある程度まとまったお休みをいただきリフレッシュすることが出来ました。まだまだ残暑が続きますが、何とか乗り切れそうです。
さて、今日は『キャッシュレスとキャンペーン』と題して、最近何かと話題のキャッシュレス決済について取り上げていきたいと思います。一昔前は現金払いとカード払いしかなかった決済手段も、今では多種多様な形となりました。キャッシュレス決済を積極的に利用することで、私たちの生活にどのような影響があるのでしょうか？
キャッシュレスと一口に言ってもクレジットカードをはじめとしてその方法は多種多様です。しかし、キャッシュレスと聞くとやはり最近ではPayPayに代表されるスマホアプリでの決済を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。特にPayPayは稼働当初大規模なキャッシュバックキャンペーンを打ち話題となりました。ご存じない方のためにどのようなキャッシュバックだったのかは次の通りです。
| 還元額 | 使った分の20% |
| キャンペーン期間 | 2018年12月4日～
2019年3月31日まで |
| 還元の上限 | ひと月あたり5万円まで |
| 上限までもらうためには | ひと月25万円使う |
| キャッシュバックの予算 | 100億円 |
今思えば完全なバラマキですが、使った分の20％が戻ってくるということはイコール20％引きで欲しい商品やサービスを購入することが出来たわけです。4カ月のキャンペーン期間があったのですが、100億円という大規模な予算はわずか10日間ほどで使い切り、嵐のように去っていきました。当時はネット上でもお祭り騒ぎで、キャッシュバックを利用して人気ゲーム機や電子機器を転売目的で購入する方も現れたほどです。このキャンペーンではさらにアプリ自体のセキュリティの甘さも露呈してしまい、流出したクレジットカードによる不正利用などもありました。
PayPayのキャンペーンは第二弾も行われましたが、前回の反省を生かし一回のキャッシュバック金額に上限を設定し、ユーザーが日常の買い物で使っていける決済アプリへとなっていくための企画に変更されていきました。そして、現在は2019年8月末までランチタイムに対象店舗でPayPayを使用すると、10％キャッシュバックされるキャンペーンを開催中です。やはりこのキャンペーンも日常への浸透を狙ったものなのではないでしょうか。
さて、PayPayだけでなく、LINEPayや楽天ペイなどでもキャッシュバックキャンペーンは頻繁に行われていますが、果たしてどのくらいの金額得をできるのか気になると思います。
そこで、PayPayの第二弾キャンペーン中に、日常支払いのほぼすべてをPayPayで行ったある知人のデータをご紹介します。
使った金額：50,000円
キャッシュバックされた金額：8,454円
使った金額の20％（最高1,000円まで）がキャッシュバックされるキャンペーンでしたが、彼の場合50,000円使い、8,454円戻ってきました。
上限のキャッシュバックである1,000円を超えないためには5,000円以内の支払いのみをPayPayにしないといけなかったのですが、それ以上の決済でもPayPayを使ったためにピッタリ20%である1万円にならないズレが出てしまっているようです。
この結果を見て皆さんはどう思われるでしょうか？
彼はキャンペーン期間中コンビニでの決済のすべてにPayPayを使用し、PayPayの使える飲食店であれば必ずPayPayで支払っていたそうです。本人曰く、完全にキャッシュバックのためだけに店選びをしていたそうですが、50,000円使って8,454円というのはなかなかに大きな金額ではないかと個人的には思います。
50,000円を現金で払った場合、食事やサービスは手に入りますが、マイナス50,000円です。
しかし、キャンペーン期間中であればマイナス41,546円で済んだということになります。
特に何もせず、日々の買い物をするだけで自然と得をしていけるわけですから大変なことです。ただし、キャンペーンにも終わりは来ますので、この感覚に慣れてしまうと普通に買い物することがなんだか損しているような変な気分になってしまうかもしれません。
また、決済アプリは先日のセブンペイの騒動に代表されるように、不具合やセキュリティの甘さなどまだまだ過渡期であることも事実です。
キャンペーンに乗ることは確かに魅力的です。どんなモノでもそうですが初めに飛びついた人ほど得をする可能性は高いです。しかし、真の目的は「必要な時に必要なものを必要なだけ買う」ということです。決してキャンペーンだから買うというわけではないのです。
今後様々なキャッシュレス決済は誕生し、誕生と同時に大規模なキャンペーンも行われていくと思います。どうか本ブログの読者様はキャンペーンだけに踊らされることなく、使うことよりも賢く運用していくことに目を向けて行っていただければと思います。